登山の楽しみを何倍にもしてくれる、頼もしい相棒。それがテントです。
テントの入り口を開けて見える、満点の星空。自然の真っただ中に身を置いている充実感。そのどれもがかけがえのない瞬間に感じるはずです。
そんなテントの種類について解説していこうと思います。
ダブルウォールテント
まずは、一般的なテントのダブルウォールテントからご説明します。ダブルウォールテントは文字通り、二枚の壁があるテントです。
テント本体の生地とテント本体の外側に張るフライシートという防水の生地の二枚の生地でテントを建てます
フライには防水性があり、本体の生地には防水性がないのが一般的です。
テント本体の生地は、ウインドブレーカーのような一枚生地のものと、メッシュの物がありますが、メッシュのものは日本の登山では一般的ではない印象があります。
本体がメッシュのものは冬使うと寒いです。
ただ、夏の晴れた日の登山では通気性があって快適かもしれません。
ダブルウォールテントのメリット
・生地が二重なので若干温かい
・生地が二重なので外界との隔絶感がある(落ち着く、中が透けづらい、少し静かな印象がある)
・生地が二重なので、二重ガラスののような効果で内部の結露がしづらい
・フライシートがある事で前室を確保できるので、小さな玄関を得ることができる。前室に靴を置いている方もいらっしゃるかと思います。
・フライシートがある事で、雨の日に入り口から出入りする時にテントの内部を濡らしづらい
ダブルウォールテントのデメリット
・テントを張る時に、一般的に12本以上のペグを必要とするのでテント重量が重くなり、またテントを建てるのに時間もかかる。(張り綱を石などに結びつける場合は別)
こうなるとペグも軽量な物を買い直したいですね。
・フライしシートを本体とくっつかないようにしっかりと張らないと、ダブルウォールのメリットを得ることができない。→しっかりペグを打たないといけないので時間がかかる
・生地が二枚あるので全体重量が重くなりがち
・雨の中のテントの設営の時に、本体に防水性がないのでテントを建てている間に中が水浸しになることがある
・持っていく生地が一枚多いので忘れ物のリスクが上がる
という違いがあります
シングルウォールテント
続きまして、シングルウォールテントの説明です。
シングルウォールテントは、ダブルウォールテントと違い、防水の生地一枚でできています。
シングルウォールテントのメリット
・テントの生地が一枚なのでテントの設営が楽
・重量が軽いものが多い
・テント本体の生地が防水なので雨の日の設営の時に中が濡れづらい
・設営と撤収が早くて楽なので強風の時の設営など過酷な環境での設営に比較的強い
シングルウォールテントのデメリット
・前室がない
・保温性がダブルウォールテントよりも少し低いと言われる
・フライシートで前室を作れないので、玄関を作ることができない
・雨の日に入り口を開けると雨がテント内部に侵入してくることが多い。
・外気温とテント内気温の差が生地が一枚の為、大きくなるので、内部に結露が発生する事がある。
・シングルウォールのテントは選べるテントが少ない。
などのデメリットがあります。
全体的な特徴としては
ダブルウォール=一度建ててしまえば、快適性が高い
シングルウォール=設営と撤収が楽で、過酷な条件下に強い
という違いがあるかと思います。
その他のテント選びの気にすべきポイント
・テントの建てやすさ
・テントの強度
・テントの重さ
・テントの入り口が長辺側にあるか、短辺側にあるか
・張り綱の違い
・テントの素材の違い、ナイロン、ポリエステルなど
・ベンチレーションの形と数、昨日
・ジッパーの種類、ビスロンジッパーなど
・生地のリップストップの有り無し
・アフターフォローの充実度
・オプションパーツの充実度、冬用の外張り、内張、天井メッシュなど
・細かいパーツの強度
そのようなところを注目して選んでみてください
詳しくは、登山ショップの店員さんに聞いて見てください
その他メール頂ければお返事できます。
使い方に合ったテントを選んでみてください。