登山靴の選び方

登山用品店にはいろいろなタイプの登山靴が並んでいます

ここでは、それぞれの登山靴の特徴をご説明いたします

登山靴には大まかに分けると以下のタイプの登山靴があります(細かく分けるとさらに細分化可能)

1.マウンテンシューズ

2.トレッキングシューズハード

3.トレッキングシューズソフト

4.ハイキングシューズ

5.アプローチシューズ

6.トレランシューズ

7. ウィンターマウンテンブーツ( 雪山用登山靴)

8.沢登用登山靴

9.クライミング用シューズ

以下一つづつ見ていきます

マウンテンシューズハードハイプ

・ソールが非常に固く、多くのものでソールのつま先側にクライミングゾーンというフラットな足の裏の部分が存在します。

・ソールも比較的そりが浅く、フラットな形状なものが多いです。

・セミワンタッチアイゼン(冬用の10~12本の爪の付いた滑り止めの一種)が装着できるように後ろコバというパーツが踵についています。雪山用登山靴にある前コバはありません。

・足首のホールド力も非常に強いものが多いです。

・比較的重量は重いものが多いです。

このタイプの靴の特徴はソールが固く、足裏が比較的フラットでつま先にフラットな部分があるため、岩場で小さな凹凸につま先を引っかけて立ち上がることがしやすい特徴があります。

ですので、岩場の多い山で好んで使用されることが多いです。

また、ソールが板の様に固いので登山の歩き方であるフラットフッティングに慣れている方は選択肢に入れてもよいと思います。

ただ、岩場などの急な登りには強いのですが、長い平地などの歩行の際には多少歩きづらさを感じると思います。

山に慣れている方向きの靴です

基本的に防水性あり

トレッキングシューズハード

トレッキングシューズハードタイプ

私が良く登山で使用している靴はトレッキングシューズのハードタイプです

春夏秋の3シーズンでは、マウンテンシューズの次にソールが固く、足首の保護力も強い靴になります。

ただ、足の裏は若干反り返りがあり、クライミングゾーンもありませんので、岩場よりは普通の登山道向きの靴です。(岩場が登れないというわけではありません)

足の裏に反り返りがあるので平地が長く続く登山でも使いやすいです。

後ろコバがありませんのでセミワンタッチアイゼン (冬用の10~12本の爪 の付いた滑り止めの一種)はつきません

基本的に防水性あり

トレッキングシューズソフト

トレッキングシューズハードの少しハイキングシューズ寄りになった、

足首の保護力がトレッキングシューズハードに比べて弱くなり、ソールの固さがトレッキングシューズハードに比べて柔らかくなったものです

基本的に防水性あり

ハイキングシューズ

ハイキングシューズ

私はハイキングシューズを低山の日帰り登山で使用しています。

ハイキングシューズはトレッキングシューズに比べてソールが柔らかく、靴も軽量に出来ています。

足首の保護力もトレッキングシューズより劣りますが、ランニングシューズよりははるかに優れています。

ソールが柔らかいので、歩きやすくなだらかな斜面が多い山ではとても歩きやすいです

初めて登山靴を履く方でも、違和感が少なく履けるモデルが多いです

基本的に防水性あり

アプローチシューズ

アプローチシューズ

アプローチシューズは基本的に、クライミングをするときに岩場の手前まで行くために使用する靴です

足首もないモデルも多いので、普通の靴の様です

普通の靴との違いは、ソールが固めのモデルが多いことと、クライミングゾーンがついているものが多いこと

防水性のあるモデルも存在することです

防水性はあるモデル、ないモデルと両方ある

私は普段用の靴としても使っています

ウィンターマウンテンブーツ(雪山用の靴)

ウィンターマウンテンブーツ(雪山用登山靴)

ウィンターマウンテンブーツは雪のある山で気温が低い山で使用する靴です

もしくは気温が高くても、10本~12本爪のアイゼンをフィット感よく使用したい時に使用する靴です

日本の雪山でも、寒い時期に当たれば-20度以下になることも十分考えられます。

そんな時はウィンターマウンテンブーツでなければ足が凍傷になってしまう危険が高まります。

気温が低く、風が強かったり、行動時間が長ければ、ウィンターマウンテンブーツでも凍傷になることはあります

ウィンターマウンテンブーツの最大の特徴はその他の3シーズン用の登山靴よりも保温力が高いことです。 どのブーツも、3シーズン用の靴よりも分厚い作りをしていて、特殊な保温素材などを靴の中に入れているモデルも多いです

また、ソールの固さは登山靴の中で最も固く、前コバ、後コバがあるので、セミワンタッチアイゼンだけでなくワンタッチアイゼンの装着も可能です。

ソールの形状も他の靴と比べてもさらにフラットな形状をしています。

沢登用シューズ

沢登用シューズ

沢登用のシューズは、苔の付いた滑りやすい石の上で少しでもグリップが効きやすいようにフェルトを張り付けたモデルがある事が特徴です。

フェルト以外にもゴムのソールを付けたものも存在します

水の中に完全に入って使うため、防水性はなく、水抜けがいいようになっています

クライミングシューズ

クライミングシューズは靴底が完全なフラットな形状になっていて、岩の上で滑りにくいようなゴムが全面に張られているシューズです。

岩場でクライミングする時のみ使用するシューズです

クライミングシューズの中にもいろいろなタイプのシューズが存在します。

登山靴を購入される際にはそれぞれの足型に合った靴を購入する必要があります

登山靴は、登山専門店でしっかりとフィティングしてから購入するようにしましょう