レインウェアの表地について説明します。
デニールとは・・・1デニールは使用している糸を9000m伸ばした時に1gになることを意味しています。つまり、デニール数が大きいほど太い糸を使用しているので、出来上がる生地の強度も強くなります。当然生地の厚みや重さも大きくなります。
表地があるもの、ないもの。生地の糸の太さ、素材などについてお話します。

20デニールの糸をメインに使い、等間隔にさらに太い糸を格子状に使って織り上げています。
リップストップは軽量化をはかりつつ、引き裂き強度を出したい時に使われる織り方です。

70デニールの糸を使用しているので、とても強度が強い生地になります。しかし、重さは大きくなります。保温力も厚みがある分若干上がると思います。
こちらのウェアは冬用のハードシェルと言われている商品です。
冬用のハードシェルはレインウェアよりも強度を重視している傾向があります。

ゴアテックスのシェイクドライには表地は存在しません。ゴアテックスの生地にコーティングを施しているのみの商品になります。特徴としては、透湿性が抜群に高くなります。しかし、強度はかなり下がってしまうので使用用途は限定的になるかと思います。

何かに擦った記憶もないのですが70デニールだったら穴はあかなかったかもしれません。
しかし、軽量性とコンパクト性は代えがたいので修理して使用します。

現在の雨具は軽量化、コンパクト化が進んでいるので平均的な表地の糸は20デニールのものが多いです。
ただ、中には12デニールの物やシェイクドライの様に表地なしの物など、さらに軽量コンパクト性を追求した製品もあるので、選ぶ際はよく吟味をする必要があります。
レインウェアの表地に使われる素材の違い
レインウェアの表地には、大きく分けてナイロンとポリエステルのどちらかが使われています。
ナイロンが表地の物の長所
- 軽量化しやすい
- 耐摩耗性が高い
- 染色がしやすい
ナイロンが表地の物の短所
- 耐光性がポリエステルの物よりも弱い
- 吸水しやすい
ポリエステルの表地の長所
- 耐光性がナイロンの物よりも強い
- 吸水しにくい
ポリエステルの表地の短所
- 軽量化しにくい
- 耐摩耗性がナイロンよりも少し弱いと言われることがある
- 染色がしにくい