食虫植物は昆虫や一部の動物から養分を吸収することにより、土壌の養分が不足した大地でも生息できるように進化した植物達です。
その精巧な進化の仕方は、とても偶然の産物とは思えない、高度な知性と戦略を感じる大自然の不思議です。
キナバル山のウツボカズラ属
マレーシアキナバル山に自生する食虫植物のウツボカズラの仲間
ウツボカズラの仲間は全世界で70種類以上いるようです。
分布域としては、ボルネオ島、マレー半島、スマトラ島、シンガポール、香港、フィリピン、タイ、ミャンマー、スリランカ、セーシェル、マダガスカル、オーストラリアのヨーク半島などっだそうですが、特にボルネオ島とマレー半島に多いようです。その中でもキナバル山周辺にはとても多いようなので、ウツボカズラ属の植物を見てみたい方にもキナバル山はいい山です。
キナバル山周辺は、植物の種類は5000種類以上、90種類以上の哺乳類が生息すると言われています。
ちなみに植物の多様性が豊かな日本には6000種類の植物がいるそうです。
私が2018年1月3日に登ったキナバル山は、ボルネオ島の最高峰の山です。
ボルネオ島はマレーシアとインドネシアに二分されており、北がマレーシア、南がインドネシアになっています。
ボルネオ島は、マレーシア側にある霊山です。
神代植物公園の温室内の食虫植物
ゲンリセア属
ゲンリセア属の植物は、植物なのに根を持たず、代わりに茎が地中に延び、逆Y字型の罠を地中に張り巡らせ、土中の微小な動物を捕獲して消化するという特殊な進化を遂げた食虫植物