登山道具専門店に5年勤めた経験を元に登山で使うレインウェアについてお話していきます。
※今回の記事は日本の山での雨対策を想定して記述します。
まず、日本の山での登山にレインウェアは必要かというと、答えは必要ということになります。
レインウェアは登山の三種の神器(登山靴、ザック、レインウェア)の一つとも言われ、登山に行く際は、例え晴れ予報でも、必ず持って行く事が推奨されるアイテムです。
何故レインウェアが必要かというと、山の天気は町の天気よりも変わりやすいと言うことがあげられます。
麓の町は晴れ予報でも、山の中は上昇気流が起こりやすい為、山の中だけ雲がかかってしまう事がよくあります。
この様なときに、山の中だけ雨と言うことがしばしば起こります。
私も麓の町の降水確率0%で雨に降られた経験があります。
この様にいつ雨が降るのか、平地に比べて予測し辛い山岳地帯では、レインウェアが必需品になります。
雨具の種類には、レインウェアの他に、傘、ポンチョという選択肢があります。
ただ、山の中での雨対策にはレインウェアが最も効果的だと思います。
それぞれのメリットとデメリットを考えてみると以下のようになるかと思います。
傘・・・ メリット=すぐに出せる、雨が体にはりつく不快さがない、涼しい デメリット=暴風雨に対応できない、片手がふさがる
ポンチョ メリット=ザックごと被れる、すぐに羽織れる デメリット=足元が濡れてしまうため暴風雨に対応できない
レインウェア メリット=最悪のコンディションに強い(登山用の上位モデル) デメリット=着るのに手間がかかる
というのがあげられるかと思います。
このように見てみると、最も安全性が高いのが本格的な山用のレインウェアで、傘とポンチョは快適性は場合によっては上がるかもしれないが安全性が下がると言える。
登山は不確定要素が多く、突然の天候変更などが起こりうる為、安全性を一番に考えた場合、上下セパレートの登山用の本格的なレインウェアがオススメになる。
登山用上下セパレートのレインウェアの種類
厚みの違い
- 強度の強い厚手のレインウェア(表地40デニール以上で裏地付き)
- スタンダードな厚みのレインウェア(表地20デニールほどで裏地付き)
- 薄手のレインウェア(表地20デニール未満、もしくは裏地なし、表地なしなど)
防水素材の違い
- ゴアテックスを使用したもの
- ゴアテックス以外のPTFE素材を使用したもの
- ポリウレタン素材を使用したもの
- 生地の通気性のありなし
- 生地の透湿性の強さ
- 生地の耐水圧の強さ