テントのシングルウォールとダブルウォール

登山の楽しみを何倍にもしてくれる、頼もしい相棒。それがテントです。

テントの入り口を開けて見える、満点の星空。自然の真っただ中に身を置いている充実感。そのどれもがかけがえのない瞬間に感じるはずです。

今回はそんなテントの種類について解説していこうと思います。

地図読みテント講習にて、奥のテントがダブルウォールテントの「アライテントのオニドーム2」、手前のテントが私が使っているPAINEのG-LIGHTX2人用のテントです。 奥に富士山が見えています。

まずは、一般的なテントのダブルウォールテントからご説明します。ダブルウォールテントは文字通り、二枚の壁があるテントです。

テント本体の生地とテント本体の外側に張るフライという防水の生地です。

フライには防水性があり、本体の生地には防水性がないのが一般的です。

テント本体の生地は、ウインドブレーカーのような一枚生地のものと、メッシュの物がありますが、メッシュのものは日本の登山では一般的ではない印象があります。

本体がメッシュのものは冬使うと寒いです。ただ、夏の晴れた日の登山では通気性があって快適かもしれません。ただ、テントはフライよりも先に本体を組み立てるので雨の日にテントを立てる場合には、本体がメッシュのテントは中がすぐに濡れてしまうデメリットがあります。

中の本体がメッシュでなくても防水性はないので、テントを立てる時に本体から水が染みる可能性があるのがダブルウォールテントのデメリットかと思います。

その他のデメリットとしては、テントをたてるのに時間がかかるということです。

本体を組み立ててからフライをさらに被せなければならず、組み立てに時間がかかります。

さらに、テントを地面に固定しておくペグという杭もシングウォール以上に必要になります。

ダブルウォールテントを完璧に張るには通常ペグが12本以上必要になります。(張り綱を石などに結びつける場合は別)

こうなるとペグも軽量な物を買い直したいですね。

ダブルウォールテントの良いところとしては、壁の生地が二重になるので、寒い日に少し温かいと言われています。ただし、本体がメッシュのものはさらに寒いと思います。

そのほかのメリットとしては、ダブルウォールテントは、前室という玄関がつくというメリットがあります。全室に靴を置いている方もいらっしゃるかと思います。

続きまして、シングルウォールテントの説明です。

シングルウォールテントは、ダブルウォールテントと違い、防水の生地一枚でできています。

そのため、テントの設営が早くて楽です。

また、傾向としてはダブルウォールテントよりも生地が一枚の分、軽い傾向があると思います。(全てではありません)

雨の日に素早く張れるのもいいところです。

デメリットとしては、前室がない、保温力が劣る場合がある。

外気温とテント内気温の差が生地が一枚の為、大きくなるので、内部に結露が発生する事がある。

雨の日に入り口を開けると、フライによる前室がないのでテント内に雨が入ってくる。

シングルウォールのテントは選べるテントが少ない。

などのデメリットがあります。

全体的な特徴としては

ダブルウォール=快適性が高い

シングルウォール=過酷な条件下に強い

という違いがあるかと思います。