旅の記録

ラオス

タイのノンカーイで小説家の方と別れて、メコン川を渡って「月の都」と呼ばれるラオスの主都のヴィエンチャンに向かいました。
バスはヴィエンチャンに到着。異国に来た時にまずやることは、ネット環境を整える事。近くのショッピングモールに入り、お金の両替と携帯電派のSIMカードを探します。売っている服も、ラオスの伝統衣装なども並んでおり、ラオスに入国したことを感じます。ラオスの方の多くは男性も女性もこの巻きスカートを履いている方がたくさんいらっしゃいます。
ヴィエンチャンの町で特に目立つものがアヌサーワリー・パトゥーサイと呼ばれるラオス様式の未完成の門です。パリの凱旋門を参考にしたと言われているので、雰囲気が似ています。
内部の装飾も主張しすぎない美しさがあります。
ヌサーワリー・パトゥーサイの頂上から眺めた、ヴィエンチャンの町。高層ビルはほとんどなく、首都の割には、静かで落ち着きのある街です。
ラオスのシンボル「タート・ルアン」16世紀に完成したこの仏塔は、大きさこそ他の周辺諸国の仏教建築よりも小さいものの、主張しすぎない美しさがあるのがラオス建築の特徴の様です。金色も少し控えめなところが親近感がわきます。
タートルアン寺院
タイとの国境をなすメコン川沿いの道から見える大きな像 ヴィエンチャン王国最後の王様のアヌウォン王の像の様です。
ヴィエンチャンの町の散策から帰り、世界遺産のルアンパバーンの町を目指す前に、途中の町バンビエンに行くことにしました。
ヴィエンチャンからのバスでバンビエンの町に着きました。様々な奇岩が立ち並ぶ地形。自然の美しい小さな村です。川を渡って噂の泉を目指します。
のどかな風景です
山の麓の泉にレンタルサイクルで到着しました。綺麗な冷たい水です。かなり深さがありますが、気持ちよく泳げます。
魚たちも泳いでいます。この泉で二人の若い日本人男性の旅人二人と出会いました。日本人に会うことがほとんどないので、こんな時はお互い色々な話をするものです。一人の青年がインドのデリーで到着初日に持っていた現金全てを騙されてしまったという話を聞いて、いずれ行く予定のインドのデリーでは気を引き締めて行動することが必要だと覚悟ができました。
翌日バンビエンからラオス北部のルアンパバーンへバスで向かいました。途中のお昼休憩で立ち寄ったレストランの厨房は、薪のコンロです。
世界遺産の町ルアンパバーンに到着し、町の全景を確かめる為にプーシーの丘に登って町を見渡します。自然豊かな綺麗な街です。ヴィエンチャンよりも昔に首都であったルアンパバーンには、エメラルド仏とパバーン仏という有名な仏像が安置されていたが、ルアンパバーンはタイに占領され二つの重要な仏像はタイに取られてしまった。その後パバーン仏だけは返還され、現在もルアンパバーンの文化遺産となっている。エメラルド仏はタイのバンコクで現在も大切にされている。
プーシーの丘では捕らえられた小鳥が籠の中に入って売っている。この小鳥を買って放してやれば徳が積めるというものらしい。
メコン川が眺めらるカフェで少し休憩
像使いの資格が取れるという事で、どんなものなのか参加してみました。像使いとは大げさな内容でしたが、像の首に乗って歩いてもらうことがこんなにも難しいものだとは思いませんでした。働く象には悪い気もしましたが、このような施設が、象の繁殖を進めて、乱獲から守っている側面もあるそうなので、物事には表裏一面、常にいろいろな側面があるものです。
象と一緒にメコン川に入って、象の体を洗ってあげてから、来た場所に帰ります。象は非常に優しい側面も持っていて、首から落ちそうになると耳で支えてくれました。ラオスの人々は、伝統的に象との協力関係を築いて生きてきた民族で、西洋人にとっての馬のような役割を担っているようです。大きな馬という感じです。カンボジアのアンコールトムの門も象に跨ったまま入場できる高さにされていましたし、東南アジア諸国にとって象はとても大切なパートナーなのだと思います。
ここでも、動物が大好きでアフリカで医療支援をしている日本人女性と知り合いました。
夜のメコン川にかかる橋がライトアップされていたので、対岸に渡って散歩してみることに。ルアンパバーンでは、ベトナムから旅行に来ていた、ベトナム人旅行ガイドの方と知り合い、ベトナムに行ったら、北部のハザン地方に行くべきだと教えて頂きました。この時の出会いがきっかけでベトナムではハザン地方をバイクで回ることになります。
ルアンパバーンからベトナムへ陸路で抜ける為に、ラオスとベトナムとの国境近くの町のポーンサワンを訪れました。ここではギアナなしのバイクをレンタルして、謎の石壺群を見に行くことにしました。私は、この時バイクを運転するのは二回目で、日本で10分ほど運転した経験だけでしたが、ここでバイクに乗る楽しさを知れたことで、次の国のベトナムの北部のハザン地方をバイクで回ることができました。
このポーンサワンに限らず東南アジアでは、犬は放し飼いになっていたり、野犬であることがほとんどです、この道にも、五匹の犬が歩いていますが、私一人しかこの道を歩いていないので、慣れないと気になります。この道はホテルから、メインストリートへと向かう道です。
ポーンサワンの朝市は賑わっています。いろいろな食材が売られています。
謎の石壺群のある高原までバイクできました。ここの高原には沢山の不発弾が埋まっているので注意の看板があります。不発弾除去済みの場所とそうでない場所が分かれているので注意が必要ですが、歩いていても、自分の歩いているところが安全な場所かどうかは、分からなくなってきます。
謎の石壺です。何のためにつくられたものかいまだにわからないそうです。このような壺が、あたり一面にたくさんあります。
ラオスはベトナム戦争の時に、ベトナムへの補給路を断つという目的でアメリカ軍により大量の爆撃が行われました、そのことにより、ラオス国内には、大量の不発弾が眠っており、毎年多くの犠牲が出ているそうです。畑を耕すにも、建物を建てるのにも、何をするにも、その土地の不発弾処理をしてからでないとできないラオスの問題は深刻です。

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